
盧武鉉前大統領が亡くなりました。
家族が後援者の企業家から不正な資金を受け取ったとする疑惑が持ち上がり、検察の事情聴取を受けた後、自殺を選んだものとみられます。
盧武鉉前大統領は、経済的な事情で大学に進学できず、商業高校を卒業した後、独学で司法試験に合格して弁護士になりました。
弁護士時代には社会問題や労働問題に積極的に取り組み、人権派弁護士として知られるようになりました。
1987年には大統領直接選挙制を求める6月抗争を主導するなど、民主化運動にも積極的に加わりました。
1988年に国会議員に初当選し、全斗煥政権の不正調査特別委員会では辛らつに軍事政権の不正を批判し、注目されました。
1992年には国会議員への当選が確実とされていたソウル鐘路区からの出馬を固辞し、地域感情を解消するためだとして釜山市から出馬して落選し、バカ正直な政治家だとも言われました。
これに対して盧武鉉前大統領はバカ正直な政治家も必要だとして、バカと言われるのが嬉しいと述べていました。
2002年の大統領選挙で当選し、2003年に大統領に就任した後、権威主義の打破をスローガンに掲げて、政治改革を進めましたが、原則を重視する政治姿勢は、支持する人が多くいた反面、反対する人も多くいました。
そのため、国会で多数議席を占めていた野党が大統領弾劾訴追案を可決させ、一時、大統領の職務停止という事態もありました。
2007年には北韓の金正日国防委員長と2回目の南北首脳会談を行い、南北関係の改善に努めました。
このように盧武鉉前大統領の政治家としての歩みは波乱万丈な道のりだったと言えるでしょう。
家族が後援者の企業家から不正な資金を受け取ったとする疑惑で検察の事情聴取を受けるなどして、結局は自殺を選びましたが、民主化に貢献し、権威主義を否定して、バカ正直とも言われるほど原則に基づいて政治改革に取り組み、南北関係改善に努めるなど、多くの成果を収めたことは誰も否定できません。
その政治的な業績は高く評価されるべきでしょう。
http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_issue_detail.htm?No=15623